なんとなく、暮らしてる

800文字程度の雑文

中島正という人

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いつか書いたように自給自足生活に興味がある 。完全に世の中との接点を断つわけではないが、どこかに半隠遁して野菜や穀物などを育てながら気楽に生きていけたらいいもんだ。
本の著者は自然養鶏家ということもあって、養鶏に多くの紙幅が割かれている。
養鶏が4ならイネ、ムギ、野菜が3、果樹、野草についてが2、その他田舎暮らしの心構えが1というところ。
栽培方は当然有機農法で鶏糞、その他生ゴミ、収穫残渣などを堆肥にして再利用する循環型のスタイルである。農機具の類も一切使わない。
身の回りにあるものを使った道具の作りかたや具体的な作付、収穫の方法もさることながら、時折顔を出す著者の思想が面白い。
例えばこの本では水田を使った水稲ではなく陸稲の栽培を奨励しているのだが 陸稲というのは水稲に比べるとやや味が劣る 。
が、まずくて食えないなら 1日絶食すれば良いと一喝。続けて、落ちているものを拾ってまで食いたいと思うように なるくらいにまで腹を空かせば陸稲の玄米でもごちそうなのだと言い放つ。
なんなんだこの人はと思って巻末の著者紹介の所を見たら、この中島正という人は 1920年生まれで、 陸軍工科学校卒業後 台湾軍に所属、終戦を迎えている。なるほど 太平洋戦争経験者は言うことのレベルが違うなと感じる。
さらに調べたら 1994年に「 都市を滅ぼせ」というなかなか刺激的なタイトルの本を出版しているみたいで、こちらも気になっているのだけど、どうも品薄でAmazonでは不当に値段が吊り上げられている。