なんとなく、暮らしてる

800文字程度の雑文

小説嫌いが好きな小説とは

小説が嫌いな理由。
実用書は知識を授けてくれるけど、小説は実生活に役立つようなことをなにも与えてくれないから。
それで小説なんぞを読んでいると時間を無駄にしているような気分になってだんだん嫌になる。(時間なんていつも無駄にしているようなものだけど)
俺がたまーに小説を読むのは、良い小説に出会って晩年にまた読み返したりしたいと思っているから。映画とか、アニメもそう。
晩年になってロッキングチェアーにでも揺られながら死ぬまでの時間を好きな作品を読み返しながら過ごしたい。その計画のために数十冊読んできたが、いいなと思ったものは少ない。
サン・テグジュペリの「人間の土地」(訳文は堀口大學)と
ヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」
冗長的な描写が多いけどドストエフスキーの「罪と罰」もよかった。
日本だと夏目漱石とか二葉亭四迷の「浮雲」くらいだろうか。
俺は基本的に嘘の話が嫌いなんだと思う。随筆とか紀行文は割と好きなので。
映画はどうなるんだという話だけど、あれは2時間くらいなので許せる。それに比べて小説は拘束時間が長く数十時間も嘘の話に付き合わされるというのがたまらない、途中でイライラしてくる。
だから俺にとっていい作品というのはこのイライラを感じることが少ない作品だ。